全てが思い通りに進んでいた十七年間の人生。
そんな人生初めての挫折はある一人の少女に失恋したことだった。
◆◇◆
彼女の幸せを願って起こした行動。
後悔はなかった。それでも、少し誰もいないところで一人になりたくて向かった先に、一人の少女がいた。
そして始まった彼女との時間。
中庭で過ごす時間は俺の日々の支えとなっていった。居心地が良くて、俺はその時間が好きだった。
それなのに、ある日彼女は消えた。なんの前触れもなく。
ねえ、ミスティ。俺は必ず君を見つけるよ。
※こちらは『臆病な嘘つき少女と元女誑しの彼』という短編のヒーロー視点となっております。
この作品単品では意味がわからないと思いますので、先にそちらからお読み頂くことを推奨します。