――気付くと、そこは異世界だった。
元々、地球の一般人だったにも関わらず、何の因果か異世界の王族に生まれることになった主人公、三日月雪人。
平穏に暮らすことを望んでいたが、結局、運命はままならなかった。
ある日、突然出現した魔物の軍勢に母国を滅ぼされ、何の後ろ盾もなくなってしまったユキトは、その身の上を不幸に思う事もなく、母国より遥か遠い地、迷宮都市ハルヴァーンにおいて復讐のためにただひたすらその牙を砥ぐことを目的に生きていく。
元Aランク冒険者であった両親と、神とも並べられるほどの強大な力を持つと言われる魔女アラドに学んだその力をどのように使うのか。
そんな彼がいずれ辿り着く勇者の召喚、そして彼の日常の物語。