新しい生活を始めるため、東京から四国の梅桃町(ゆすらうめまち)にやってきた篠原宰。後見人である刀条源次郎の元に身を寄せ、今までにない珍体験に翻弄されながらも穏やかな毎日をスタートさせた――はずだった。
「今年は桜が咲いているのに【ヤツラ】は出てくる。こんなことは初めてだ」
徐々に明らかになるのは、梅桜町の不吉な陰(かげ)。
「桜なき夜(よ)は隠れ里を出歩くな」
宰の求めた平穏な日常は、あまりにも呆気なく崩れ去る。
――目の前を染めるのは、清らかにして圧倒的な【赤(アカ)】。
梅桃町の影・桜瀧村(おうりゅうむら)。そこに巣食うは、ヒトを捨てた死の魔物。
奇妙な能力「鼻」に苦しめられてきた訳あり少年の、青春と苦悩と戦いの物語。
※伝奇サスペンスアクション。恋愛+友情→青春。じわじわと盛り上がる予定。
※<朝>は日常(爆弾をセット)、<夜>は非日常(ドカン)……のつもり。
※キーパーソンは、呪いをかけられた少女・凄惨な過去を持つ老人・二人に分かれた謎の男。
※第一部<朝><夜>完結。第二部<朝>を執筆中です。
※1話2000~3000字程度で投稿していますが、統合した話は10000字前後です(第一部<夜>第二章まで済)。