「我々はいかなる言語が氾濫しようとも、日本語書籍を支持します」
西暦、2×××年。グローバル化の波に飲まれる日本では、日本語書籍の年間発刊数が規制され、その影響を受けた書店では洋書ばかりが氾濫する事態が起きていた。
そんな環境下で立ち上がった団体がいた。すっかり廃れてしまった「着物」を身に纏った彼らは日本語書籍を普及させるべく、自らの手で小説同人誌を作り、販売するという運動を展開していた。
その組織の名を、【彰考会】。
謎多き少女、望月史奈の問いかけをきっかけに、彰考会の面々は自分の気持ちと向き合わざるを得なくなる。
彼らが日本語で戦いを挑み続ける理由とは。
それぞれが胸に秘めた熱い想いとは。