――突然女の子がやってくる。
漫画やゲームではお馴染み、もはやお約束といっていいぐらいのベタな展開。普通に考えてありえない、そして同時に男なら一度は夢見ることだ。 かく言う俺自身、その一人だった。
――そう、『だった』のだ。
「ちょっと、なに固まってるのよ?」「あの、どうしたんでしょうか?」
――かたや、輝くような金髪と宝石のような碧い瞳をした気の強そうなドレス姿の少女。
――かたや、濡れ羽色の黒髪と吸込まれそうな黒い瞳をした淑やかそうな着物姿の少女。
洋と和。髪色や服装、その雰囲気までもまるで正反対な二人。けれどそれぞれが、その美しさの極致であるかのような、誰もが目を奪われてしまうほどの絶世の美少女である。
が、それはテーブルの上だけを見た場合の話だ。
そう、二人の腰から下は人のものではなく……。
魔物娘、モン娘、人外娘マンセー、というか下半身が人型でない娘でないほうが萌える人に送る物語。同好の方々に楽しんでもらえれば幸いです。
現在書き溜めてあった第一部完結。
第二部進行中。週一更新を予定です。