四大貴族の長男として生まれ、悪役貴族として自由奔放に生きていた少年オーラルド・オースティン。
金や権力があり、顔も良くて、魔術での戦いも得意ときた。
華やかな将来が約束されていた彼であったが、レイル・ティエティスというぽっと出の貴族に決闘で負けたことで転落の一途を辿ることになる。
婚約者を奪われ、オースティン家を勘当されて、一文無しへと落ちていくオーラルド。
しかも、生まれ持った生体術式(ギフト)である過去視の魔眼を使って、レイルの強さの秘密を暴こうとすると、なんと彼が異世界転生者だということが判明してしまう。
そして、異世界転生物の典型的かませ犬キャラのようなオーラルドは、己のすべてを捧げてチート異世界転生者と転生者を送り出した神に復讐することを決意する。
これは悪役貴族による異世界転生者への下剋上の物語――。