帝都を脅かす化け物から帝都市民を守るために作られた二つの隊がある。
かつては帝都市民の憧れの的と呼ばれていたが、今では問題ばかりで見る影もなく、解体案まで出ている始末。
その隊にとある双子が隊長として派遣された。
十六歳という若さで異例の昇進を遂げ、周囲から煙たがられている双子は、かつてその隊の初代隊長を勤めた男の子供達だった。
「隊の連中は隊長の指示を聞かない、単独行動が多い、やる気がない、出動すれば騒動を起こしてくる」
「どこかで聞いたような話ですね」
「指示を聞かないのと、やる気がないの二点を除けば、まんまお前らだよ」
「半分なのにまんまとは解せぬ……」
これはそんな双子が落ちぶれた隊の隊員達と共に、化け物から帝都を守る物語。