私シフォン・ルルーレ・ラピスラズリは、冷静に自分は若くして死ぬという事を知った。
私は前世シフォンと同じ、所謂悪役令嬢だったのだ!
前世は罪に問われ幽閉され、誰にも看取られる事なく病により20歳という短い人生を終えてしまった。
あんな悲しく虚しい想いは二度としたくない!
けれど、私は元悪役令嬢。私のする行いは全てシフォンと同じ事であり、結局小説と同じように発狂しながら若い命を散らしてしまうのかしら?いえ、私には強い味方がいるじゃない!
そうシフォンが出てきた小説のヒロイン、リリーを手本としながら、前世の私とシフォンを反面教師とし何が正しく、何が間違いなのか理解する必要がある。私、悪役令嬢をやめますわ!