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連載 420エピソード
 いじめられっ子のモヤシが死んだ。その話題で持ちきりだった篠山朱里のクラスに、新しい先生が赴任してきた。山田一郎と名乗る先生は、生徒に対して「ファンタジーを信じるか?」と切り出した。  戸惑う生徒たちに、山田はファンタジーの世界で課外学習をしてもらう、と笑った。彼の言葉が終わるや否や、窓の外の景色が変わっていく。同じく、山田の姿も変貌を遂げた。正体は死んだと思われていたモヤシだった。一度は自殺を図ったが、死ぬ直前異世界リムスに飛ばされ、リムスで地獄のような闘いの日々を送ってきたと彼は語る。そして元の世界に戻る方法を得た彼は、自分がこんな目に遭ったそもそもの原因、いじめていたクラスメイト達に復讐しようと全員をリムスに転移させたのだ。 「頑張って生き残って、僕の前に戻ってきてほしい」  そう告げてモヤシは消え、朱里たちは怪物がはびこるリムスの荒野に取り残されてしまう。次々とクラスメイト達が怪物たちに喰われる中、朱里たちは何とか近くの城塞都市ラテルに逃げ込むことに成功。その際、追ってきていた怪物を追い払ってくれた傭兵団に入団する。生きて元の世界に戻るには、この世界を巡る必要があり、各地を回る傭兵団に入るのは都合が良かったのだ。  少しずつ傭兵の生活に慣れた頃、新人の仕事として夜間の見回りを命じられた朱里は、一緒に傭兵になった上原と共に怪物に襲われていた一団を救出する。なぜ街の近くで襲われていたのか、という疑問が残ったままその場は解散するが、後日最悪の形で判明する。その一団はリムスで禁忌とされるドラゴン、その卵を奪取したため、ドラゴンの手下に追われていた。朱里たちが追い払ったのは手下にすぎず、今度はドラゴン本体が都市を襲った。  傭兵団は逃げ出そうとしたところを都市の正規兵に囲まれた。正規兵たちはドラゴンをこの都市に招いた罪を贖えと傭兵団を脅した。朱里が助けたはずの一団が、傭兵団に罪を着せたのだ。朱里たちは絶望的な戦いに身を投じることになる。多くの仲間がドラゴンに殺され、一緒に傭兵団に入った上原までも、彼女の目の前で食い殺される。朱里自身も腕を食いちぎられた。そこまでの犠牲を払いながらも、ドラゴンには逃げられ、傭兵団は壊滅状態に陥った。死の淵を彷徨いながらも生き延びた朱里は、自分をこんな目に遭わせた連中全員に復讐を誓う。  これは、復讐に燃える女がリムスを駆ける物語だ。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年07月19日
連載 942エピソード
世に100の神ゲーあれば、世に1000のクソゲーが存在する。 バグ、エラー、テクスチャ崩壊、矛盾シナリオ………大衆に忌避と後悔を刻み込むゲームというカテゴリにおける影。 そんなクソゲーをこよなく愛する少年が、ちょっとしたきっかけから大衆が認めた神ゲーに挑む。 それによって少年を中心にゲームも、リアルも変化し始める。だが少年は今日も神ゲーのスペックに恐れおののく。 「DLCがちゃんと開発されてリリースされてる……!!」 週刊少年マガジンでコミカライズが連載中です。 三期決定! さらに言うとゲーム化もします。
作品情報
VRゲーム[SF] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年07月06日
連載 完結済 200エピソード
【ノベル発売中&コミカライズ進行中!】  世界の誰もが与り知らぬ所で降って湧いた厄災が徒党を組んで人類に牙を剥いた。  魔物。魔族。獰猛で残忍なそれらは瞬く間に人類の生存圏を侵食し、世界は存亡の機に瀕することとなった。  脆弱な人類に残されたのは滅びの運命だけ。そんな人類を憐れんだ女神は救世主を遣わした。  勇者。魔を祓う絶大な力を持ち、幾度でも蘇る不屈の魂を持つ英傑。  彼らの目覚ましい活躍により魔は討たれ、人類は再び安寧と平和を取り戻した。  しかし、魔は完全に滅びることはない。救世の勇者の子孫は今なお人類の平和のためにその力を振るって下さっている。  勇者に感謝を! 女神様に感謝を! 子供なら誰もが聞かされる寝物語だ。 「つまり力があるし何度でも死ねるから魔物と戦ってこいってことだろ? 冗談じゃねぇ。クソみてぇなプロパガンダに付き合ってられっかよ」  あらゆる補助魔法を操る勇者の一人であるガルドは名声も賞賛も欲さない。民草の平和のための礎になるなど真っ平御免だった。  自由。厄介事を勇者に押し付けて民草が享受しているそれを、なぜ勇者である自分が得られないのか。そんな理不尽あってたまるか。  ガルドは頭に響く救援要請を知ったことかと棚に上げ、今日もスリと悪巧みに熱を上げる。 ※2025/3/1 TOブックス様より第2巻が発売ました! ※当作品は「カクヨム」にも掲載しております。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年05月31日
短編
あの夏の日の事を、今でも思い出す。俺達の熱く、悲しく、それ以上に眩しかった、あの夏の日の出来事を。
作品情報
コメディー[文芸]
最終更新日:2014年12月15日