勇者パーティの中で、ストーリー中盤から酒場に置いていかれてしまい、そのままエンディングを迎えてしまった『二軍キャラ』、魔法戦士エルド。
11代目勇者の親友、なおかつパーティーの初期メンバーでありながら、魔王討伐になんの貢献もできなかった彼は、しかしある日、重要アイテム『時の宝玉』によって初代勇者の時代にタイムスリップしてしまう。すると、未来の世界では当たり前だった戦い方や魔法の数々が、過去の世界では無双レベルで凄まじいものだったことが分かり……?
「ザコモンスターの集団なんて、戦士の初級スキル【螺旋斬り】を使えば瞬殺じゃないか。なんでみんな使わないんだ?」
「スキルという概念は、まだこの時代には存在しないのじゃ! 戦士はひたすら1体の敵を相手にして、戦いまくるのみだったんじゃ! 気軽に言うな!」
『二軍』にして『最弱』、そして『酒場の控え』キャラクター、魔法戦士エルドの無双冒険譚、開幕。