人種の治める国サントアリオ聖王国を中心に、北に獣人の国クティノス。南に竜人の国レピ。
東には大森林が広がり、大森林を超えた先に鳥人の国フテロマ。
そして西に有角族の国フェガリの5国からなる世界。
人種は人以外の種族を認めず、自らの種族以外のものを魔族と呼んでいた。
西の国フェガリの新しき王になったオニファス=アプ=フェガリは、隣国のサントアリオの動向を確かめるべく間者をはなとうとするが、お気楽国家フェガリにはその様な機関は存在しなかった。
オニファスはその様な自国の惨状に呆れ返るも、そのまま何もしないわけには行かず、自らサントアリオへ潜入することを決意し、潜入の手はずを自らの最も信頼する側近シャマへと命ずる。
シャマの手腕により、サントアリオに於いて勇者の育成を行う学園聖サントアリオ学園への編入に成功したオニファスであった……が、敬愛する主の困る姿を何よりも愛すると言う歪みきった性癖を持つ従者シャマの手により、なんと女学生”オニキスちゃん”として送り込まれてしまった。
「これは陛下の正体が判らないようにシャマが一生懸命考えた最高の策なのです、陛下……がんば☆」
とんでもない言葉を告げられたフェガリ王オニファスの苦悩の女学生ライフが幕を開ける。
小説は生まれて初めて書きますので至らぬ部分はあるかと思いますが、
楽しんでいただければ幸いと思っております。
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