人は弱い、哀しいほど弱い。
圧倒的な力や暴力の前に、なすすべもなく踏みにじられる。
「大丈夫。なんでもないよ。お母さんには言わないで。」
幼馴染の少年はそう言った。
「ぜんぜん大丈夫じゃなかったじゃない!なんで?どうして?」
少女は慟哭した。
「大事なモノを奪われるのは嫌だ。奪われないように強くなる!」
ある出来事から、強さ(物理)に憧れを懐くようになった女子高生の瀬尾野アリサは、異世界トリップを経験する。
「大丈夫だなんて言わないで、男の子だってこんな時、怖いのはあたり前だよ」
彼女は強くなることを誓った、二度と奪わせないために。
しかし、順調だと思えた異世界でも、謀略に巻き込まれた結果、運命に翻弄されていく。
「絶対に強くなる!」ひたむきに強さを追いかけ、運命に逆らっていく。
彼女の前には「真の漢」の星が輝いている。いつかその星をつかむのだ!