呪いを解き、ガマガエルのような醜女から月の女神もかくやというほどの美女へと変貌した王女・アリシア。呪いが解けてからというもの、“月神の姫”と謳われるようになり、王位と彼女を手に入れんとする男たちからの求婚が絶えず……「振っといて今さら何言ってんだ! お前ら顔しか見てないのか!!」という言葉を呑み込む毎日だ。
男たちに見切りをつけたアリシアは山のような求婚者を蹴散らし、「もう私が女王になる!」と宣言して王太子位に就いた。女王が立ったことのない国では未だ王太子といえど苦労は絶えないが、友人たち(ついでに父親)の支えもあり充実した毎日を送っている。
そんなある日、婚約者の一人くらい決めてくれと頼み込まれ(※男たちから)、勝手に婚約者候補まで決められて断りきれなくなった彼女のもとに幼馴染みの隣国の王子がやって来て――?
元・醜女の鈍感王女×素直になれない幼馴染み。
※短編「誰か王様になりませんか?」の続編です。