セレスティアラはとある大国の転生王女。
とある事件で、男になってしまった彼女は、自らがとある恋愛シミュレーションゲームの主人公であることを知る。
同時に、男になった自分の姿を知り合いに見せることが耐えられず、大国から世界の反対側まで逃げ出した。
その先で辿り着いた王国。いろいろあって、その貴族御用達の王立学園の庶民枠を通過したセレスティアラは、入学式に一度だけ話した王太子様に憧れを抱きながら、今後の生き方を思いながら学園生活を送って早三年。
現れたのは、まさに聖女様を思わせる庶民枠の生徒、アリエスだった。
彼女はセレスティアラの憧れの王太子を始め、国の上流貴族の令息達で逆ハーレムを作り上げ、学園中を味方に付けていく。
そんな状況に違和感を持ちながら、他人事として過ごしていれば、アリエスをいじめている主犯、と言う疑いを着せられて、自分が知る王太子とは思えない彼や、逆ハーレムメンバー達に、乙女ゲームでよくある糾弾紛いのことをされる毎日。
行く宛がない為に、濡れ衣だと訴えながら、無視して学園生活を送っていた彼女だが、そこへ大国からの追っ手として、元両親代わりの従者二人が現れて……。
セレスティアラの濡れ衣を晴らす為の奮闘が始まった。