僕は俺の死を知っている。
炎に焼かれ死んだ男は、少女として異世界に転生していた。
性別、立場、世界。何もかもが変わってしまった生活で少女は自分らしさと、新しい故郷を手に入れていく。
――ある日、竜が降りて来るまでは。
特別な才能も、境遇もない。豊かな知識も、真っ直ぐな信条もない。
それでも少女は懸命に生きる。手段を目的に変え、大切な何かを喪失しながら。
さぁ、炎に復讐をはじめよう。
たとえ全てが終わったとき、その両手に何も残っていなくとも。
この物語は英雄の伝説でも、悪鬼の殺戮でもない。
これは大切なものを失った一人の少女の、取り戻すために争い続けるただの醜い復讐譚だ。
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##作業進捗
2015 12/21 200,000字
2016 03/16 408,000字(全体の2/8)
2016 06/20 640,000字(全体の4/8)
2016 09/15 816,000字(全体の5/8)
2017 02/27 1,120,000字(全体の6/8)
2017 05/04 1,300,000字(全体の7/8)
2017 05/09 1,370,000字 完成しました。