西暦2999年。
日本は関東、東北海、関西、中国地方、四国
、九州の6つの国に別れていた。
国それぞれには《代表者》6人が存在しており、彼らが国を治めていた。
各6人の《代表者》達は全ての国を自分の手中に治めたいと願い、動く。
だが、戦争…国の市民を戦争の道具として使う事は一切禁止されていた。相手の国を手に入れる為には、相手の国を支配下に置く、同盟を結ぶ、また相手の《代表者》を騙し、手に入れるしかない。
それでも例外は存在する。
《代表者》付きの魔術師同士の争いは認められていた。《代表者》達は表向きでは自分の護衛として魔術師との《契約》を交わし、裏では相手の《代表者》と魔術師…そして《代表候補者》を殺し国を奪おうとしていた……。
彼らは裏で血を血で洗う戦いを繰り広げてた。
そんな中、いつもと変わらない日常を送っていた彩和月拓哉(さわきたくや)の日常は兄の死をきっかけに一辺した。
学校帰りに突然魔術師に襲われている所を一人の少女から助けられる。
少女は彼を見た瞬間、無表情に、そして唐突に告げた。
――あなたをずっと探していた―――
彼の平凡で普通の日常は終わりを告げ、変わりに戦いを招じた世界が彼を巻き込んでいく……。