幼い頃に、魔女であった母を亡くした長い黒髪の少女、虚木小夜(うつぎさよ)は母と同じく魔女となった。
この【セカイ】は、かつて存在した世界が滅びた後に、それでもなお日常を過ごしたいと願った人々の意識から生まれた、偽りの世界。
人の心で出来た【セカイ】は、時として人の悲しみや苦しみ、怒りを〝怪異〟という形にしてしまう。
魔女――〝怪異〟を生み出す人の心を、記憶を消し去る事で刈り取る者達。
そんな魔女である少女が出会ったのは、かつて事故で家族を亡くし、心に深い傷を持つ少年、殻木田順平(からきだじゅんぺい)。
触れ合い、惹かれ合うふたりの出会いはやがて【セカイ】の全てをも変えていく事になる。
これは滅びた後の【セカイ】で、人の心を刈り取る魔女の少女の――ダークファンタジー。
第6回のネット小説大賞一次選考突破作品です。
同時に運営様よりピックアップして頂きました。