うっかり世界統一しちゃった可憐な魔王様は、悩んでいた。――私に相応しい旦那様が見付からない!と。
ワンパンどころかデコピンで大体終わっちゃう彼女の求める理想は『自分を倒せる男』。「いやそれ無理でしょう? 世界の何処探しても居ませんよね?」とつっこむ側近の言葉に、魔王様はこう考えた。
「なら、別世界から私を倒せる男を呼べば良いじゃない!」
魔王様は、無駄に決断力と実行力は高かった。
即断即決がモットーの魔王様は、事もあろうに勇者を異世界から召喚してしまう。
「ようこそ勇者様。私は魔王。あなたは魔王を倒すために呼び出されたの」
これは大体気ままなぽんこつ魔王様が暴走して、苦労性の側近がつっこみに追われ胃を痛めるお話。
(基本ゆるゆるコメディです)