侵攻してきた帝国に対してリシャール王国は降伏し、屈辱的な和平条約を押しつけられることとなった。
国民の生活は困窮を極めることになり、その恨みの矛先は戦争に敗れた王国軍に向けられる。
とりわけ、姫将軍シルヴィアに。
なにが天才か、なにが英雄か、と。
捕虜交換で王国に帰ってきた彼女は、敗戦の責任を取らされる名目で牢獄につながれ、獄卒どもにに犯され、国民にゴミと罵声を投げつけられ、処刑場の露と消える。
消えたはずであった。
しかし気づいたとき、シルヴィアは開戦の四年前に戻っていた。
それは、アンリウ帝国が侵攻を決意する、とある事件の前夜だったのである。
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