高校二年の桐ケ谷弘樹(きりがやひろき)と秋本美晴(あきもとみはる)は幼馴染み。
家は隣同士。誕生日も一日違い。
物心ついた頃からずっと一緒だった。
十七歳の誕生日を一月後に控えた四月中旬。弘樹は美晴に告白しようと決意する。
《 幼馴染みから 恋人へ 》
そんなステップアップを夢見ながら美晴の下へ向かう弘樹。
しかし、部活動中の美晴がいる体育館へ差し掛かった弘樹が扉の隙間から見たものは、夕暮れ時の体育館の中央で自分ではない他の誰かに告白する美晴の姿だった……。
これは、思い込みの激しい少年と幼馴染みの少女の恋物語。