ある時ある森の中で。
出逢ったのは意味を見出だせない鍛治師見習いと、孤独過ぎて何もわからないまっさらな少年だった。
それから四年後くらいのこと。
自称ドラゴンな少年シンは、家の前で暴れる小さな狼少年を見かける。家を守るため戦おうとするシンの前に立ちはだかるのは、その家の主にして間の抜けた鍛治師の青年。
「……何?」
「空気読めぇえええ!」
そして動き出す物語。
それはホームコメディ? 未来ファンタジー? それとも自分探しの大冒険?
さてここに始まるのはそんな闇鍋みたいに目的の読めない見えないそんな話。
守りたかったり大切なんだと叫んでみたり、泣いて喚いて果ては拐われちゃったり。ドタバタ右往左往する彼らはそれでも何かのために泣いて笑って戦って。一生懸命生きている。
これはそんな頑張ってる人達のお話。