頭脳明晰で運動神経抜群の完璧超人。その整った容姿から『学園の王子様』という二つ名までついた柴山日向。
山村空はそんな日向と中学時代からの友人である。日向と一緒にいる内に、いつの間にか空は友人達の間で『日向の友人キャラ』や『日向のお世話係』として定着してしまった。
そんなある日の放課後、友人の三村悠里と3人で一緒に帰っていると、その場で立ち上がることができないぐらいの大きな地震に巻き込まれてしまう。
その地震は終わりの始まり。今までの平穏な日常からモンスターと呼ばれる化け物が闊歩する弱肉強食の世界に変わってしまった。
「大丈夫だよ。何があっても絶対に僕が何とかするから」
「日向、その根拠はなんだ?」
「僕は勇者だから、何があっても皆を守るよ」
「不安しかないな」
スキルという特殊な技能が備わったゲームみたいな世界。そんな変わってしまった世界で、数々の凶悪なモンスターや人間達の思惑に翻弄されながら、日向とその友人空の戦いが始まるのだった。
2020/9/5 あらすじの内容を一部変更しました