関東地方のとある街。御供市。
そこは、至る所に異世界---『虚想世界』へとつながる入口がある不思議な街だった。
様々な環境・時代・文化が隣接した多次元多様世界。その各々とつながる御供市は、超常現象が頻発する世界有数の超常スポットでありながら、その異世界の存在は公にはされていない。
御供市東小学校。五年三組の冒険狂。天元じゆう---通称ジュウにとっては、夢のような場所だった。
クラスメイトを引き連れて、ランドセルを背負い、彼は今日も異世界へと飛び込む。
目的は“冒険”。目標は、“不思議アイテム『想具』の入手”。
想具を狙う者。守る者。それを狙う者達。
様々な人の運命を巻き込みながら、思うがままに彼は行く。
「さあ。冒険の始まりだ!」
異世界と現実を行き来する、小学生達の『道草』異世界冒険譚。ここに開幕!
※ブログ小説の推敲&転載したものです。