世界崩壊より、平和な日常のほうがよっぽど面倒くさい。 地球にあらわれた魔王の手から、世界崩壊を食い止めた後の後日談。 佐倉ユウタは高校２年生。危機を救った英雄のひとり。仲間も戦うのは超一流で、めちゃくちゃ強い。 でも、平和な世界に英雄なんていらない。 力任せだけでは通じなくなっちゃって、秩序っていう超手きびしい縛りルールのある「平和な世界」。 そんなドタバタの日常と、面倒な事件のお話です。

　ここは剣と魔法の世界。ほとんどの人間が体内に魔力を生成し魔法を使うことができる。人々は魔界【アンブリア】などの異界から人間界【アーシリア】へと移り住んだ幻獣や魔獣、妖怪などと共存していた。 　ある王国の崩壊によって一人の少年の運命が大きく動き出す。魔法がほとんど使えない状態になってしまった彼は仲間とともに戦火の中を駆け抜ける。その道中に出会う新しい仲間や行く手を阻む敵となる者。戦いの先に、彼は奪われたものを取り返すことができるのか……。 　これは、ある出来事から始まった人間と異界の者たちを巻き込んだ戦争の物語である。

愛を知らない少年は不意の事故で自らの死を迎えた………はずだった。 目を覚ませばそこは魔女が支配する世界。 その世界で少年がすべきことはたった一つ。 「魔女を救うこと」 これは少年がこの世界の、魔法の謎を解き明かす物語。 これは少年が本当の愛を知る物語。