全てが新しい世界観、本作だけのジャンル「異世界変身ヒーロー・バトルアクション」を。
⓵元は理想郷の完璧だった世界シュディアー。
夢も希望も無くしたこの世界では「龍」という巨大災害生物が人口調整をしていた。
だが国同士の争いはなく、「亜人種族」という人間より上位の存在に管理されていたのだ。
スレイプーン王国の王が「勇者召喚」を行なったことで,バランスが崩れてしまう。
勇者鎧を身に纏った七人の勇者は龍を倒してしまい、人を脅かす大きな存在が居なくなってしまった。
ここからスレイプーン王にとって思いもよらない事態が発生する。
勇者達が使命を果たしたのに、元の世界に帰れないのだ。
世界最強の武力を持った勇者達は恐れられ、欲しがられ、それから数年後である。
帰れない勇者達によるスレイプーン王国制圧が始まった……。
φφφ
⓶混血を理由に迫害される男の子「エンディック」は、自死を受け入れていた。
だが天より「黄金の勇者」が現れ、彼を救う。
ヒーローに救済された子供は、その光り輝く色に憧れ、自らもまた誰かの救いたらんと奮起するのであった。
その勇者が己と変わらぬ、子供だとも知らずに。
幼馴染の「シナリー」こそ黄金の勇者であり、黄金の勇者に、彼女に母親を殺され、父は行方不明。
シナリーは罪悪感から、今度は彼女の方が自殺を試みる毎日。
エンディックは、養父のライデッカー神父の制止を振り切り、復讐の旅に出る。
真犯人を探しだす為。
父を見つけ、シナリーの罪を許す為に。
3年が経ち、エンディックは旅に失敗した。
負け犬として、醜悪者の1人として故郷に帰ってきた少年に告げられたのは、養父の死。
2度も家族を失ったエンディック。
未だに死に拘るシスター、シナリー。
そこに殺人鬼の男「緑の勇者」が現れ……。
そして黄金の勇者もまた、「本来の主人」を求めて、魔の手を伸ばしていた。
黄金騎士は、黄金の勇者に勝てるのか?
憧れの英雄であり、大親友であり、エンディックの過去を唯一覚えていてくれている、シナリーを救う事ができるのか?
そして。
緑の勇者の正義を。
「彼女」の罪悪感を阻止できるのか?
夢を諦めた黄金騎士。
自殺志願者シナリー。
番組を演じ続ける緑昇。
そして正義の味方に会えた悪魔モレク。
四者四葉の闇の群像劇。