そこは無限と錯覚するほどに広がる大樹海。
うごめく巨大な虫とドラゴンと呼ばれる巨大生物が跋扈し、その上に広がる大空をマニューバと呼ばれる鳥の姿を模した飛行機械が優美な姿で飛ぶ世界。
ナイツと呼ばれる飛行機械のパイロットに憧れる一人の少年の運命が、父親の死をきっかけに転がり始める。
父親の日記に挟まっていた一枚の写真乾板――そこに写っていたのは遺跡に埋もれた白い飛行機械(マニューバー)。
「このマニューバを掘り起こして、自分のものにすれば、憧れのナイツになれる!」
そう心に決めた少年は、私財をなげうって父親が訪れたと思われる遺跡へ向かった。
運命の輪の中――少年は辺境の英雄への道を歩き始めるジュブナイルストーリー。
24話完結。