"これだけは言える。俺は買ってもいない世紀末貧乏宝くじの1等に当たったと――"
今まで生きてきた現実は、量子コンピュータが計算する仮想現実だった!
毒舌な高校生コウは、最高にチートで道徳未履修な"管理AIの彼女たち"の世話係にされてしまう。
「誰かこいつら止めてくれ……」
彼の嘆きもどこ吹く風、いろんな惨事に巻き込まれ、火の粉は次から次へと降りかかる。
全能を自称する神の代理人――管理AIの不可解な行動。
時間さえも操る彼らの思惑。次第に彼は、マイナス270度の極寒の盤上で繰り広げられる量子戦――世界の終焉を賭けたチェスに巻き込まれていく。
彼にとって"仮想現実"こそが"本物"であり"故郷"なのだ。
――戦え。守り抜け。己の存在意義(レソンデートル)を証明せよ。
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1話5000文字目標。ご長寿連載14周年。
すごかった、面白かったと思ってもらえるように、完結に向けシナリオを一歩ずつ進みます。
おかげさまで70万PVを超えました。ありがとう!