「すまないが、君との婚約を破棄させてもらえないだろうか」と美しい婚約者が言うのを聞いて、ミルフィーヌは頭の中が真っ白になった。
元々そちらから求められた婚約だったはずですが?と胸に込み上げる熱いものを堪えて聞けば、相手は乳母の娘だという。
長い間婚約をしておいて、想い人が見つかったら別れ話をするような人だったのかと一気に気持ちは冷めたが、現実は婚活市場から転げ落ちた令嬢になった。
傷ついたミルフィーヌは飛び級で学院を卒業し、大使である父の赴任地に付いていくことにした。
その国で偶然が重なり知りあったのがハロルドだった。迎えに行く人がいるので、ミルフィーヌのことは思ってはいないと友人に話しているのを聞いてしまい、恋もしていないのに振られたような気がして、怒りが込み上げ会うのを止めた。
もう男性は懲り懲りと得意な語学を生かして親友の王子妃に請われ働くことにした。
宮殿で知り合ったのが図書館司書のノアだった。彼には以外な秘密があった。傷つき泣いて動けなくなっても前に進もうとする令嬢が、最終的にスパダリに溺愛され幸せを掴むお話です。
誤字報告ありがとうございました。沢山ありすぎてお恥ずかしいですが、大変助かっています。
7月23日日間総合3位→2位 異世界恋愛1位になりました!!皆様のおかげです。ありがとうございます!!