侯爵家の次男であるカルロスは、昔自分が重い病に伏せっていた時に長い間寄り添い、支えてくれたエヴァリーと、将来の結婚の約束をしていた。
しかし、カルロスは、自分が病から回復し、代わりにエヴァリーが病に倒れ、美しかった彼女が醜くなってしまった姿を目にすると、美貌で名高い侯爵家のルイーズに心を移す。
エヴァリーの見舞いに訪れることもなくなったカルロスに、ようやく会いに来たエヴァリーは、カルロスに冷たく告げられる。
僕のことは忘れて欲しい、僕の前にはもう姿を見せないで欲しい、と。
カルロスの言葉にエヴァリーは涙を流すが、彼女の涙に、カルロスは自らの行いを激しく後悔することになるのだった。
(少し編集した内容でカクヨム様にも掲載しています)