小学時代、ぽっちゃり体型をからかわれ『白ブタ』と呼ばれていた白田桐香。
そんな彼女と俺・雨野五月は家が近くて、かつては虫捕りなんか一緒にやるような間柄だった――小三までは。
それから数年、桐香とは自然と疎遠になり、別々の中学・高校に進んだ俺は、特に目標も無くコンビニバイトで日々をやり過ごしていた。
そんなある日、レジに現れたのは、週刊漫画雑誌のグラビアを飾る“白雪姫”。そしてその正体は――かつての『白ブタ』だった。
「……またね、五月くん」
眩しすぎるくらいに変わった彼女と、何も変われなかった俺。
これは、名前も姿も変わってしまった彼女と、再び距離を埋めていく“すれ違い系ラブコメ”であり、
かつてのあの日から始まりなおす、少し遅れた青春の物語。
※過去に投稿した事のある作品ですが、アカウントを削除してしまったので再掲します。