オーバーロード11巻作者雑感
2016年09月26日 (月) 20:38
 重かった本を読んでくださりありがとうございます。
 あれでも結構削ったはずなのですが……申し訳ないです。

 
 エピローグを読んでもらえれば、今回、どうして先に読まないでね、と言ったかは分かってもらえたと思います。あれを読んで、次回の予告を読む、で一つのギャグになっていると嬉しいですね。
 そんなわけで12巻は丸山の想像通りいけばかなり面白い話になるはずなのですが、その想像を何処まで実現できるかが分かれ目ですね。
 じっくりと時間をかけて生み出したいものです。読者の方に考えてもらうタイプの話になるかもしれませんが、頑張って面白くしたいと思っております。
 それとデスナイトは地面に激突でHP1の状態。それでバウンドして死亡です。
 あと、プレプレとか漫画の方につくCDとかは出来るだけ丸山はノンタッチにしております。ギャグとかだとあまりこうだ、ああだ、言うと面白さを消してしまうので怖いんですよね。なのであっちは別時空だと思ってもらえると嬉しいかも。

 さて各キャラごとの雑感を。



 アインズ:頑張る上司。今回も色々と活動しておりました。
 作中でも語っていますが、根本にあるのは他のプレイヤーを見据えた富国強兵です。
 そういえば今回書いた、最友好国が属国とかどういうことだ、というのはアインズが頭を抱えているのが皆に伝わっているだろうな、と思えて非常に好きですね。外から見たら、他の人たちはどう思うと思います?



 アウラ:姉です。同格でありながら、シャルティアの上に立っております。マーレだともう少し違ってくるのですが、アウラが相手だとシャルティアには勝算はありません。ぶくぶく茶釜がペロロンチ-ノの上に立っていたように。
 彼女自身あまり失敗のない、そんな出来た女の子です。どんな成長をするのかと、100年後ぐらいが楽しみですね。



 シャルティア:機械を誤操作してしまい10億円の機械を破壊したけど「保険で賄えるから大丈夫だよ、君に怪我が無くて良かった」と社長から言われていて、それからしばらく別の仕事を割り振られていたら、社長から「仕事してほしいんだけど」と声をかけられた、と思っていただけると彼女の心境が会社員の方は「ああ……」と思っていただけるのではないでしょうか?
 学生さんだとどうなんだろう。ちょっと上手い言葉が浮かばないですね。
 まだまだシャルティアは勉強することがいっぱいありますが、その第一歩ですね。
 秘書の似合い女、シャルティア・ブラッドフォールン爆誕! になるのかなぁ……。



 ゴンド:……色々と鬱屈した物が最初にあって、それを開放してくれたアインズさんへの強い感謝の気持ちというのが根本にある人です。
 何代も続いた優秀な血筋に生まれた才能のない人物で、ルーンが衰退した時もっと別の道を歩めば違ったんでしょうけど、そんなことは出来なかったわけです。哀れと見るか、仕方がないと見るかは人それぞれだと思います。ただ、キャラクターデータで職業を持っているように、必死に努力していたんだというのは覚えていてくれると嬉しいですね。
 樽体型の少し髭が生えた女ドワーフにしても良かったと思います。アインズはメリットとデメリットが念頭にあって助けたりしますので、外見ではあまり判断しませんしね。
 ちなみにオーバーロード世界において、エルフドワーフ間での仲の悪さというものはありません。というかそんなことを言ってられる状況じゃない(強大な他種族が色々といる)とか、生きている世界が違う(森と地下)とか色々とあるためです。ですので、何処かではドワーフとエルフが対立していることはあります。でも種族としての反目はないです。



 クアゴア:一見すると強そうな種族ですが、実際はそこまで強くないです。確かにこの種族は鉄などの金属武器に耐性を持っています。ですけど木で棍棒作ると普通にダメージが入ります。あとは爪や牙とかもそうです。こういった理由から人間などには強くても他の種族には弱かったりします。しかも種族として魔法職が生まれず、そういった知識をえる手段も少ない種族ですので、戦争があったとして、攻撃に幅がないという問題もあったりします。つまりは突っ込んで敵と肉弾戦をするという手段以外取れないという事です。
 これら弱点を補う事が出来ていくと、より発展するんでしょうね。
 王様はチンギスハーンとかそういった歴史に名が残るクラスの英雄です。ただし色々と言いたいところはあります。例えば前提条件は種族レベルで得ているので、わざわざ基本的な職業であるモンクを習得する必要はないとか、ですね。こういった知識の積み重ね、最適化が行われていないのはあまり文明が進んでいないからですね。



 フロスト・ドラゴン:合掌。

 2巻のあのシーンが思い出せた人は非常に良く覚えているなぁ、と思います。
 出てきましたが、まぁ、こんな扱いです。一応、種族として本当に強いです。ドラゴンはぶっちゃけ他のドラゴンが敵というのが正解というぐらい、成長しきると手が出せません。ただ、強いからってあんまり暴れると、ちょっと弱いドラゴンたちが他の種族の強者と協力して戦いを挑んできたりします。そうやって死んだドラゴンはそれなりにいます。
 さて、エピローグであったように、大半のドラゴンがシャルティア配下で色々な作業に従事しております。ヘジンマールはダイエットに成功させて「暖かい地域に来るとやはり脂肪を落とすのかなぁ。でも他のドラゴンたちは何だったんだろう?」ってアインズさんに不思議に思われるんですか? どうなんですか?
 ちなみにオラサーダルクは竜としての最高位の成長段階まで到達しております。あの世界ではあれ以上の成長段階はないんじゃなかったかな? ちなみにツアーとかは種族レベルに加えて特殊な(非常に優秀な)ドラゴン専用クラスを多数習得しております。その中にワイルドマジック関係もあったりします。他にも名の知れたドラゴンは成長段階で取得できる種族レベルの代わりに職業クラスを習得していたりしてます。



 カルネ村の新婚夫婦:新妻という響きには丸山は惹かれる物はないのですが、皆さんはどうなんでしょう?
 最初の内は「なんだか早いなぁ。家畜もそうだったからこんなものなのかな」とか「ンフィーは気持ち良いの?」とか思っていたそうですが、この頃分かってきたらしいです。その所為でンフィー君が某もんむすゲームのルカさんのようになっているとかなんとか(いや、あそこまではいかないか?)。
 別にレベル差とかはあんまり関係ないです。勉強熱心なエンリさんが凄いだけです。
 ポーション製作関係の技術を持っておいて良かったね!
 アインズさんに相談して「お、おう。……無理しないで良いから。リィジーに頑張ってもらうから」とか言われて良かったね!


 こんなところでしょう?
 それではまたどこかで。
コメント全100件
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2016年10月02日 20:28
11巻、楽しく読ませて頂きました!

10巻の最後でドワーフ国にいたのは、ドワーフ国で忙しかったんじゃなくて参謀二人の草案待ちだったんですね。
堂々と草案を作れって丸投げしたって喜んでやりそうなのに・・・その最中に細かいことを相談されたら困るからですかね?

何はともあれお疲れ様です。12巻も楽しみにしてます。
それとランゴバルドがどうなったかも楽しみにしてます。
お体に気をつけて頑張ってください。
かたくりこ
2016年10月02日 20:15
今回も本当最高でした!
また次巻が気になる終わり方をしてくれまして....
次も楽しみにしてます( ・ω・)ノ
退会済
2016年10月02日 18:06
ホント、一巻で満足させつつ次巻への強烈な引きを作るの上手すぎるw
第一巻から思ってたけど、書籍になって一段階上がったような楽しさを感じるわ
一冊一冊から感じる満足感とか期待感とか半端ないんだよなー
章区切りくらいしかないWebとは違って、一冊という明確な区切りがあるからそう思うのかな。紙媒体侮り難し。むち山くがね侮り難し。

超面白かった。シャルティアとアウラがもっと好きになった~
あとおっぱいな。エンリちゃんマジ新妻将軍であらせられる。
そのせいかデブゴンも面白かったけど母ドラ三匹も微妙に気になるw
面白珍獣枠のデブゴンさん痩せちゃったか~
まあとりあえずハムスケと仲良くなっとけ!!
あとここのこぼれ話には笑ったw
書籍でポーション撤退みて!!?と思ったらこれだよwww
あ、もちろんアインズ様の勘違い上げコントも本当に神でしたけど
安定して最高に面白いからついつい他の新鮮な感想を優先しちゃうだけなんだ
次巻も楽しみにしてます!
一番の期待は今回出てきたエルフの王様だな~
どんなことになってしまうんでしょうわくわくw
Sの喜劇
2016年10月02日 17:02
11巻執筆お疲れ様でした&劇場版おめでとうございます。

今までシャルティアが不憫な事になっていたので、今回でようやく汚名返上出来てなんだかホッとした思いです。
汚名挽回にならなくて良かったw

エルフの王らしきオッドアイのやつは、脳内どピンク野郎で、同じオッドアイのアウラを見つけて手を出してたら去勢されちゃったりするネタ的な印象を受けましたw

次巻は遂に聖王国が舞台ですか。
今まで単語でしか出てきてませんでしたが、デミウルゴス牧場に貢献してくれてる国なので非常に友好的ですよね!()
根雨
2016年10月02日 12:44
デスナイトが死んだのが、影の谷のアストラルリーパーとかいう、ソウルイーターやらと同格視されてるボスモンスターに殺されたんだと勝手に深読みしちゃってたんですが……
あれだけ深い谷なら、影の谷とか呼ばれてても不思議無いよなとか、デスナイトは魔法防御弱いみたいだから負けたのかとか、ドワーフ偵察隊戻ってこれなかった理由はこれかとか^^;
真実が転落死とはw
丸山先生、エピローグを読んで思ったのですが、
来週には12巻を出していただけないでしょうか?
出来ない事は分かってるんですが、
こちらもあんなエピローグでは長い時間ガマンできそうにないんです!!
猫子爵
2016年10月02日 04:11
まずは劇場版決定おめでとうございます、総集編との事ではございますが見に行かせていただく予定でございます。

11巻読んでて気になった部分としてはエルフの王?は神人っぽですがまさかのプレイヤーな可能性も微レ存ですかね。
法国の切り札ということは漆黒聖典の誰かだと思いますが、それを殺さずに捕らえられるという事は何かしらの隠し玉を持っているということでしょうね。
オッドアイでエルフでハーレム囲ってる時点でネタ臭がしますが…はてさて
後、アインズ様が王都の宝物庫で見つけた剣は何かのフラグなんですかね?あからさま過ぎてフラグでもなんでもない気がしましたが、
今後の展開楽しみにしております。

個人的にはやっぱりアインズ様が主役のお話が好きなので11巻とても楽しく読ませていただきました
次巻はアインズ様の出番は山場以外あまりなさそうですが、色々と期待して待っております。

色々とご多忙だとは思いますが、お体に気をつけて執筆作業なさってくださいませ
悠真
2016年10月02日 03:27
発売一日遅れ県、無事読了。最高でした。
勧告をされる前に自発的に支配を受け入れたのは僥倖ですね。本能を後押しする知識って大切だなぁ。
エンリ、本当に常人を傅かせる姿が似合うようになってますね。地味に将軍ステータスと心根が伸び続けてる。
続き、是非に半年内で出ることを祈ってます。
KK
2016年10月02日 02:33
眼鏡デブゴンが最高のキャラでした。
適切な判断で自分と母達と兄弟姉妹のほとんどを救うとは、知は力なりってやつですね。
モグラ王は対照的に可哀想なことに。支配下に入ってもいいと思ってたなら食い下がってれば良かったのに希望的観測に縋っちゃったんですね。

デスナイトそんな理由で死んでたんすか。
金属鎧で比重が増えて終端速度が高めでもHP残りまくってバウンドしても脅威の身体能力でキレイに着地すれば生きてそうですがユグドラシルのゲームな落下ダメージ計算法(高度に比例とか)が生きてるとかかな。
tetsugyu
2016年10月02日 01:34
ヘタレなドラゴンがサイコーでした。
なかなかの引きでしたね〜
エンリちゃんに会えてよかったけど
12巻なんとか半年後ぐらいでお願いいたします
春には読みたいな