【改稿版】終末の地のアリス-Alice in Deadland-
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自在に生命を創り出し無機物や自然物に吹き込むことのできる『能力』を持つ、青年傭兵アリスを含めた戦士達による、機密に行われた過酷極まりない紛争は突如として終りを告げられた。ひとり生き残ったアリスが多大な犠牲と引き換えに手に入れたのは、「静寂という名の平和」と「仲間たちと過ごした施設での自由」だった。
そして少し、長い時が過ぎて───。アリスは野うさぎにいざなわれるようにして、「幻魔獣(ノクス)」と呼ばれる異形が跋扈する世界に迷い込んでしまう。
そこで出会ったのは命を狙われた少女アミーラと、人に存在を認められることを願う魔法戦士《ラビット》たちだった。
似た境遇で生きる彼らをアリスはかつての仲間たちと重ねながら、次第に絆されていく。
───そして青年は、彼らに「命」を問う。ずっと考えていたことで、しかし答えはまだ見つかっていない。
彼らは青年に応えるために、それぞれの「意味」を模索する。阻む敵と戦い闘って、命を燃やしながら。最期まで執念深く答えを探し続ける───。