彼には、一つの趣味があった。
名家にして、未だに日本に対し絶大な影響力を持つ<神崎 惣次郎>の孫娘、<神崎 麗奈>の成長を執事として、又<神崎 惣次郎>の友として陰ながら見守る事である。
そんな彼、齢87にして今だ衰えぬ鋼の肉体を持ち、誠心誠意<お嬢様>に尽くして生涯を終えようと決めたが問題が一つあった。
あまりにも完璧に、ガードしすぎた結果、、、。
<神崎 麗奈>は、42歳の箱入り娘になってしまった。彼は後悔に震えた、あまりにも気付くのが遅すぎたのだ。
そんなある日、彼に転機(転生?)が訪れる。
死んだ記憶もさながら、召喚された記憶もない。(自己判断)
いつの間にか目の前に居る、タメぐらいのじいさんと話している内に、知らない土地に居たのだ。(自己判断)
そこで彼は、出来る事を考えた、、、、。(自己完結)
これは、一人の老害の物語。勇者も魔王も王族、貴族、ましてや魔獣なんて関係ない、人生を逞しく生きる為、頑張る。(結局)