今から100年前【メルデナ帝国】に神託が下された。『彩雪は祝福をもたらし、黒蝶は厄災をもたらす』
神託を受けた国は【メルデナ修道院】、黒蝶がもたらす厄災に備え未来ある若者を通わせる学園を修道院内に建設した。そして、万が一 修道士の中に黒蝶に選ばれた者が発見され瞬時に対応出来るよう【セシリア教団】が修道院を管理する事にもなった。同時に教会は『彩雪の聖女』を探し…
神託が下されてから100年後【現代】で国を揺るがす事が起きた。
『アルテ=レクイエデ』は黒い髪に紅い瞳をした伯爵令嬢であり修道女兼生徒である。
その容姿から“勝手に”黒蝶に選ばれた者と思われており…
そしてアルテと同じ年に生まれた『シンシア=ラ=ウィステリア』は美しいプラチナブロンドの髪に宝石のような翠眼をした平民の修道女兼生徒がいる。
彼女はアルテとは反対に彩雪に選ばれた者と扱われてる。しかも極めつけにセシリア教団が見つけた『彩雪の聖女』でもある。実際に聖女でもあり、彩雪の名に相応しい美しく品のある容姿…これを見て誰もが彼女を彩雪に選ばれた者だと思うだろう。
まだ確信してないが、シンシアはアルテとは正反対の扱いをされてる。
彩雪も黒蝶も花の名前だろう、どちらもメルデナの皇族とセシリア教団と大きく関係ある花だ。
神託に巻き込まれ周りから粗末に扱われるアルテ、冤罪をかけられたり、皇太子やその連れ、名高い貴族の生徒に絡まれるがアルテは自分を貫く。
これは神託に巻き込まれ【容姿だけ】で悪役令嬢に仕立て上げられた伯爵令嬢が周りに翻弄されず、自分を貫いて生きていく物語。
見た目だけ悪役令嬢と敵だらけの学園生活を覗いてみよう
悪役令嬢モノだけどこの悪役令嬢は復讐なんかしない。チート能力も婚約破棄も転生、小説やゲームの世界に転生や乙女ゲー等の【王道要素は一切無し!】