アメリアは、婚約者・セフィラが十六歳になる頃に死ぬはずだった。
当時、病に伏したアメリアは、自らの“終わり”を受け入れながらも、
まだ幼いセフィラ(8歳)に、優しさと希望だけを遺そうとしていた。
その愛は、少女に深く、深く根を下ろしてしまった。
──“世界さえ捻じ曲げても手放せない”ほどに。
そして十年後。
婚礼を迎えた朝、神となったセフィラは、静かに囁く。
「お姉様が死ぬ未来なんて、なかったことにしました」
世界の理を塗り替えた少女と、
その愛をまっすぐに受け止めた“元推し”の、
救済と執着の物語。
――
短編・完結済/全5話構成
本編(アメリア視点)+ セフィラ視点サイドストーリー4話
毎日19時投稿/全話公開予定
神×元推し。限界百合で綴る、愛と再生の神話、ここに終幕。