聖女、神の子、預言者、霊長の王、ファルティシナは仲間の裏切りにより火炙りの刑によって処刑された……はずだった。
しかし、どういうわけか目覚めると三千年後の世界。
三千年後の世界ではファルティシナは神格化され、ファルティシナ教ならぬ宗教ができていた。
だが、どういうわけかファルティシナの教えとは微妙に違っていて……
とはいえ、『聖女』ファルティシナとしてはやり残したことはもう一つもない。
そこでファルティシナは『普通の女の子』ファルティシナとしてやり残したことをやろうと決意する。
目標は『火炙りではなく、ベッドの上で安らかに死ぬこと』
とりあえずお店の開店資金を得るために、冒険者として荒稼ぎしようとする。
え? もうすでに『普通の女の子』ではない?
それは……まあ、『聖女』に比べれば比較的『普通の女の子』ということで。