エリート街道を邁進していた大学生の無花果 落葉(イチジク オチバ)は多くの事を卒なくこなせるが何の因果か対人運においては相当に運が悪かった。
そんなオチバの対人運の悪さは極まり、とうとう異世界の神を自称する存在をも引き寄せてしまう。
「新しい世界に招待しよう。そして餞別に欲しい物を一つやろう」
何故か神を自称する存在に目を付けられたオチバはこの状況を夢か何かだと理解し、自身の好きな『勘違い』をテーマにした小説、漫画、漫才といった娯楽が間近で見れたら面白いかもしれないと直感的に答えてしまう。
そしてその結果、オチバは生まれた時のままの姿で異世界へと来訪していたのだった。
これは、オチバという青年が“神”や“勇者”、“魔王”に“悪役令嬢”といった主人公格の存在から良い意味でも悪い意味でも勘違いされて追い詰められる物語。