ブックマーク一覧 連載中 全102件
短編
「君は王太子妃として不適格だ」 「婚約破棄しても、俺は構わないぞ?」 三年間、繰り返されてきたその言葉。 私は耐え、黙り、従うことでしか生き延びられなかった。 感情を押し殺し、ただ“王太子妃の座”にしがみつくことで、存在を許されていたから。 ──でも。 ある日、心の奥で何かが音を立てて崩れた。 あの人にとって、私は従者でしかなかった。 ならば、私は“王太子妃”という肩書きを、自らの手で手放しましょう。 繰り返される「婚約破棄してやる」という脅しに、私は静かに微笑む。 「では、こちらにご署名を。法務官立会いのもと、正式にご用意いたしました」 王太子殿下が言葉を失ったその瞬間、ようやく私は自由になれた。 ──これは、「従順な婚約者」として飼い慣らされていた私が、 “婚約破棄”という呪いの言葉を、解放の鍵に変えるまでの物語。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年06月05日
短編
メアリー6歳、父親は平民出身の騎士、陛下を庇い戦死をした。 国王は感動し。母がいなく孤児院に送られるメアリーを引き取った。 王家はメアリーが可愛くて仕方ない。 義姉は物をあげたくてたまらない。 だから、メアリーは欲しがり義妹になった。 そんな中、王家の者が不在の中、魔王軍から使者が来た。 魔族領側で宴席も設けたから王族が来られたしとのことだ。 宰相によりメアリーは魔族領に行かされた。 その魔王は『あげたがり魔王』と呼ばれ。何でも欲しい物はやると言うが、返答次第では使節団をみなごろしにしていた。 各国の使者は殺されていたので、細部の情報は伝わってこない。 メアリーはここでも欲しがりを演じるが・・・
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ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年06月20日
短編
「グレンダ・アルドリット侯爵令嬢! あなたとの婚約を破棄するとここに宣言しよう!」 王立学園の卒業パーティーにて、我が国の第一王子ルシアン・カルファットが声を張り上げた。 そんなルシアンの右隣には薄桃色の髪に翠の瞳を持つ愛らしい少女……アシュリー・ベケット男爵令嬢が腕を絡ませながら寄り添っている。 「アシュリーに対する数々の嫌がらせ、知らないとは言わせぬぞ!」 「ルシアン殿下、それら全ての行為にわたくしは関与しておりません」 「何?」 「それをこの場で証明してみせましょう」 今度はグレンダのターンが始まる。 ルシアンが訴えた嫌がらせの数々……それに反論する形で、自身が関与していない証拠を次々に提示していったのだ。 その時、来賓席からルシアンを諌める国王の声が響く。 国王はグレンダの身の潔白を認めると、ルシアンの有責による二人の婚約破棄と、ルシアンの王位継承権の剥奪を宣言する。 鮮やかな逆転劇にホールの人々は動揺と興奮に包まれた。 (よし、作戦通り……!) 私は心の内でガッツポーズを決める。 ──これは仕組まれた断罪劇だ。 ちなみに仕組んだのは私……ルシアンに腕を絡ませているアシュリー・ベケットである。 そして、もう一人……。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2024年11月28日
短編
母国が敗戦したことで、敵国に人質として嫁ぐことになった王女マリーベル。結婚相手となった第三王子ギルベルトからは『愛のない政略結婚』であり『白い結婚』で通そうと告げられる。 それはマリーベルとしても都合が良い提案だったため、彼女は安心したというのに、次第にギルベルトから好意を感じるようになる。秘密を抱えているマリーベルにとって、彼からの愛情は不都合で――――前世薬師の不遇王女が敵国の王子に嫁ぎ、幸せになるまで。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年06月11日
短編
農家の村娘だった私。 私の作った大根が、魔物の呪いを弾くことが判明。 大根聖女になってしまった。 勇者である王子は、大根娘が気に入らないらしく、顔を合わせれば馬鹿にしてくるけど。 本当のことだから、気にしない。 「魔王を倒して城に戻ったらドレスを贈る!」 「はい?」 「か、勘違いするなよ! 慣れないドレスに困るお前をからかいたいだけなんだからな!」 「ええ~」 そんなこんなで旅を続け、やがて訪れる決戦の時。 しかし別れは突然やって来て── 笑いあり、涙ありのハッピーエンドです!
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年02月21日
短編
子爵令嬢フローレンスが中庭で読書を満喫していると、男子生徒に話し掛けられる。聞かれた事に腹をくくって返答したのだが、あら様子が……? 完全なる趣味です。 ざまぁ要素はありません。 恋愛要素もほぼありません。 設定ゆるふわ。何でも許せる方向けとなっております。
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ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年06月04日
短編
 農業男爵家の末娘、ヘレナ・ペンバートンは伯爵からの申し出によって婚姻を結び、伯爵夫人になったものの、当の伯爵からは放置されていた。  しかし、それよりも耐えられないことがあった。だから執務室に乗り込んで叫んだ。 「おらと離縁してくんろーーーー!!」  実はこれ、特殊すぎるすれ違いなだけの純愛だった。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年06月24日
短編
伯爵家に嫁入りしたものの、白い結婚の末、石女として離縁されたマイラ。持参金も返してもらえないまま追い出された彼女は、「お飾りの妻募集」という奇妙な求人に応募した。 書類上の夫であるアルヴィンと直接会うことはできないものの、業務日誌を通して交流を持つ毎日。ふたりは徐々に打ち解けていく。 そんなある日、マイラの元に元夫が押しかけてくる。困窮した伯爵家を立て直すために帰ってこいという身勝手な誘いをマイラが断ると、無理矢理連れ去ろうとする始末。嫌がる彼女の前にアルヴィンが現れて……。 家族に恵まれずひとりで頑張ってきたヒロインと、彼女を幸せにしたいと願って前へ踏み出したヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年06月25日
短編
カエラ・ララーウェルにはシーラ・ファッショルブルという友人がいるのだが、その日カエラはシーラに意地悪をされて…… だがそれが、彼女の人生を左右させる出来事だとは、誰も気づいていなかった。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年06月17日
短編
 怒りっぽくて、短慮だけど、素直な人なのだな。性格的に私とは合わなさそうだけど、仕事上のパートナーとしては、やれないこともないかもしれない。   「まだお仕事が無いようでしたら、続きを読みたいのですが、よろしいでしょうか」   「はあ……別に許可なんていい。これから長い付き合いになるんだ、読みたい時は勝手に読め」    曇天の隙間から覗いた光明を頼りに、私は読書の続きに取り掛かった。気持ちが少し晴れたからか、先ほどよりもページを捲る手が軽い。気が付けば、手の震えは完全に止まっていた。   「……なあ、そんなに読書が好きなのか」   「他の趣味を知らないだけです。家では他にやることも無かったので、空いてる時間に本を読むのが当たり前になってまして」   「哀れだな。読書なんて、机に向かって椅子に座ったら、後はずっと暗記しながらページを捲る作業じゃないか」   「それは読書じゃなくて、暗記のお勉強でしょう」   「読書とはそういうものだろ?」   「全然違います」    これだけの本に囲まれながら、読書の楽しみ方も知らないとは。仕方ない、私が教えて差し上げよう。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年06月22日
短編
他ならぬ自身の誕生日会で、夫テオドルの不在にミュラー公爵夫人フリーダの胸はざわめいていた。予感は的中し、夜会が終わる頃、彼女は夫が長年懇意にしているリア子爵令嬢と密会している現場を突き止めてしまう。 しかし、夫は悪びれることもなく開き直り、「家のための飾り」「慰謝料など払う価値もない」と心ない言葉で彼女を切り捨てた。 絶望の淵に沈むフリーダ。 だが、その視線が、夫が権威の象徴として命よりも執着する家宝の魔剣コレクションを捉えた時、彼女の中で悲しみは静かな怒りへと変わり、前代未聞の復讐を遂げることを固く決意するのだった。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年06月20日
短編
公園で仲良くなったおじいちゃんから渡された手紙。 呼び出されてこっそり参加した遺言状の開封の儀。 私宛の遺言状には『王太子の嫁な!』と書かれていた――――。 ※連載版、始めました。 ❇❇❇❇❇❇ 閲覧ありがとうございます! こちらの作品は、『六花きい』さん(https://mypage.syosetu.com/1708364/)から3つのキーワードをいただいて書きました! また面白い遊びしてんなぁ。とかでいいので、ブクマや評価などしていただけますと、笛路が喜び小躍りしますヽ(=´▽`=)ノ
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年06月17日
短編
ブリギッタはお見合いの時に前世の運命の相手がいるとお見合い相手に告げられる。そんな男の言葉を必死に耐えて、いなくなったと同時に必死に堪えてきたモノがあふれだしてきたのだった。
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異世界[恋愛] 残酷な描写あり
最終更新日:2025年06月21日
連載 完結済 154エピソード
国外追放されたので、私はこのファンタジー世界の景色を堪能することにした。 「お前のような笑いもせずつまらない女は世界の平和でも祈ってろ」と婚約破棄を言い渡された〈闇の魔法師〉の私。彼の隣にいるのは、〈癒し手〉の可愛い女の子だ。 その瞬間、私はここがゲーム『リアズライフオンライン』の世界だと気づく。 正直、このまま結婚してこの婚約者と添い遂げるのは嫌――いえ、婚約破棄されたので、私は敵対している国へ自主的に国外追放されることにした。そこは敵国だけれど、国外追放された私には関係ない。 元々支援職をしていた私は、〈癒し手〉に転職することに決めた。 転職はできない? いえいえ、プレイヤーだった私は転職方法を把握してます。 カクヨムさんにも投稿しています。
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ハイファンタジー[ファンタジー] R15残酷な描写あり
最終更新日:2024年12月25日
連載 330エピソード
【アニメ化決定】 「お前、最近何もやってないよな。ぶっちゃけもういらないんだ」  ゼノスはある日、パーティリーダーのアストンに言われた。  ゼノスは貧民街の生まれ故、公式のライセンスを持っていない治癒師。それでも自分を拾ってくれたパーティーに恩返しするために必死に腕を磨いた。     その甲斐あって、仲間が少しでも傷がつけば一瞬で治療し、そもそも傷を負いにくいような防護魔法や、能力強化魔法も併用し、ゼノスのパーティは不死身と言われるほどに名をあげることになった。     しかし、パーティのメンバー達は、傷を負わないのは自分達が強くなったからだと勘違いし、ゼノスをお荷物だと考えるようになった。そして、公式ライセンスを持たず、貧民街出身のゼノスがいることは、パーティの名声にかかわると思い始めたのだ。  パーティを追われたゼノスは、ひょんなことから大怪我をした奴隷のエルフの少女の命を助けることになる。 「私、生きてる……? 絶対死んだと思ったのに」 「ははは、これくらいはかすり傷だろ」 「……すごいっ」  エルフの少女を助けたことがきっかけで、ゼノスは街角で闇ヒーラーとして治療院をひらくことにした。  ライセンスを持っていないので、治療は言い値になるが、弱きを助け、強き者からは大金をせしめる闇ヒーラーの噂は口コミで広がり、それはやがて王宮にまで届くようになった。  一方、ゼノスが抜けたパーティは、優秀な治癒師が抜けたことで、満身創痍の状態にあった。  でも、今さら戻ってこいと言われても、気にいらない相手からは高額の治療費を受け取るようにしたので……おたくら払えますか? ※日間総合1位  ※週間総合1位  ※月間総合1位  ※四半期総合1位 ※書籍発売即重版 ※アニメ化決定 ありがとうございます
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ハイファンタジー[ファンタジー] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年06月26日
短編
腐った姉がやっていたBLゲームの世界に生まれ変わっていた私。 記憶を思い出したときには遅かった。 我儘で愛想のない嫌われ王妃様。彼女は主人公の為に存在する悪役王妃だった。
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異世界[恋愛] R15
最終更新日:2017年03月09日
短編
小さくて可愛いお姫様との恋を夢見ていた8歳の王子の婚約者に決まったのは、大きくて可愛くない10歳の私。「お前を愛することはない!」と言われて、王子様が愛する人を見つけるまでの暫定婚約者になりました。それから四年。そこそこ仲良く付き合ってきたつもりでしたが、王子と次期聖女が接近してると言う噂が……。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年05月22日
連載 25エピソード
日本人としての前世の記憶を持って転生を果たしたシャルロッテ・ミッレ伯爵令嬢は5歳の時に参加した王家主催のお茶会でこの世界が自身がプレイしていた乙女ゲームの世界であることに気づく。 そして『推し』であるポルクス・ポールスト侯爵令息が苦労する未来にあることを思い出す。 私が努力してできる限りの援助をするわ!! そうしてストーリー開始まで努力を重ね、ポールスト侯爵家を支援していたのだが。 「ミッレ伯爵家はポールスト侯爵家に何を望んでいるのですか」 まさかの『推し』の双子の兄に目を付けられてしまった…! 大丈夫です!安心して下さい!私は『推し』が幸せであれば何でもいいんです!!! 【短編】『推し』の双子の兄に興味を持たれた場合の対処法は無害アピールをすることと相場は決まっている! の連載版です。 短編を加筆修正しまくったため、ほぼ別作品になりかけてます…!ご注意下さいませ!
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異世界[恋愛] 残酷な描写あり
最終更新日:2025年03月30日
連載 完結済 101エピソード
【書籍化予定】 王子と可憐な男爵令嬢、そしてその仲を引き裂く悪役令嬢役の公爵令嬢。そんなありふれた乙女ゲーム風の世界を切り裂くように、一人の絶世の美少女が降臨する。「おだまりになって」圧倒的な存在感を放つ美しい少女はどうやって事態をおさめるのか? お花畑ヒロインである男爵令嬢を、扇子で顎クイしながら少女が語る道理とは?  クローディアの前に立ちふさがるのは砂糖菓子令嬢や泥棒猫。それらを薙ぎ払いながら進み、彼女が手に掴みたいものとは何なのか? グリーク帝国皇女であるクロ―ディア・グリークの進撃は止まらない!!  R15、残酷な描写ありタグは保険です。  本編完結しました。番外編をぽつりぽつりと投稿予定です。 ☆第7回アイリスNEOファンタジー大賞にて、銀賞をいただきました。書籍化予定です。
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異世界[恋愛] R15残酷な描写あり
最終更新日:2020年06月11日
連載 完結済 167エピソード
貴族家の子は十五になると素養を授かり、それによって将来が決まる。 武を貴ぶコンラート家の嫡子であるウッディ・コンラートが授かったのは、『植樹』という非戦闘系の素養だった。 「『植樹』の素養が使えるんなら、砂漠で一生育たない樹を植えてろよ!」 父から『大魔導』を受け継ぎ、自分の代わりに嫡子となったアシッドの思いつきで、ウッディは砂漠に追放されてしまうことに。 けれど彼が持つ『植樹』の素養で植えられる樹は……伝説の世界樹だった!? 自分を見捨てずについてきてくれたメイドや、実家と絶縁してまで追いかけてきてくれた婚約者、世界樹の実を食べたくてやってきた神獣も増え、日々はどんどん賑やかに。 困っている人を助けたり、世界樹で村を聖域にしたりしているうちに、気付けばウッディは砂漠で絶大な影響力を持つように!? ウッディは砂漠を緑化しながら、悠々自適なスローライフを満喫していく! 【カドカワブックス様より第一巻が10/10に発売いたします!】
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ハイファンタジー[ファンタジー] R15
最終更新日:2024年06月10日
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