バークランド公爵家令嬢のアリスティアは、3歳のとき自分で制御しきれないほどの魔力の暴走を起こす。
暴走の反動で意識を失っていたアリスティアを救ったのは、兄の友人ルークだった。
彼の活躍によりアリスティアの一家は何気ない日常を取り戻す事ができた、と思われていた。
しかしアリスティアには隠していた事があった。暴走の反動で前世の記憶を思い出していたのだ。
前世で日本の女子学生として生きていた頃の記憶である。
二年が経ち、前世の知識を密かに活用しながらも日々公爵令嬢としての学習に明け暮れる5歳のアリスティアは、ふたりの兄とルークとともに
アルバ湖へピクニックへ行く。
そこで出会った精霊たちにより、アリスティアは複数の精霊王の愛し子だとわかった。
国に絶大な恩恵を齎すといわれる四大精霊王の愛し子であるアリスティアの存在は国宝級を超えるほどの価値がある。
ルークはアリスティアを守るべく、彼女が四大精霊王の愛し子であることには箝口令を敷き、国一番の警備体制のある皇宮へ出仕させる算段をつけた。
こうしてアリスティアは、ルーク兄様ことルーカス皇太子をはじめ、周囲の人々に溺愛されながら皇室で暮らすことになるが、同時に自らの強大な魔力が原因で様々な事件にも巻き込まれることとなる。
──────────
第5回アイリスNEOファンタジー大賞の一次選考通過。
※主人公は転生者です。
※主人公と皇太子は魔術チートです。
❍第92回「今日の一冊」で紹介されました。
https://syosetu.com/issatu/index/no/92/