これは術者という一組の義兄妹を軸にした、【命を賭した戦い】と【純粋な愛】そして【戦士である事の苦悩】を圧倒的な臨場感で描く一大叙事詩ーー
遥か彼方の世界に存在するイアヌ大陸……そこでは人の身体に内在する魂(アニマ)から霊力を引き出し、術を発現する者達が現れた。
その中でも特に高位な魂(アニマ)を持つ人々は【大神官】と呼ばれ、大陸にある七国の王と並ぶ権力を持つにいたる。
その大神官達が七王国を監督統治する【連合王国】時代では千年以上にわたり大陸で繁栄が続いた。
しかし、その平和も突如として終わりを告げる事になる。
とある王国の王位継承問題に大神官達が次々と介入することで起きた【大陸大動乱】により、ついに連合王国は分裂したのだ。
その後も七王国は、互いの領土を奪うべく幾百年にも渡り戦乱が続いた。
次第に各国とも国中の術者を動員して戦わせる総力戦の様相を呈していき、至る所で人々の死と飢餓があふれることになる。
辺境の小国リステラ王国も例外ではなく、隣国レポグント王国とその存亡をかけた争いを繰り広げていく。
やがて敗戦を重ねて窮地に立ったリステラ王国は、少年少女さえも術を発現させる素質があれば戦士とするべく召集していく。
リステラ領内の小さな村の養護院で孤児たちと暮らしていた少年ノイシュとその義妹ミネアもまた、父の戦死を受けて戦地へと赴くこととなる。
やがて各国をめぐる混乱と戦いに、巻き込まれていくその運命も知らずに――
苛酷な現実に打ちひしがれながらも、真摯に前へと突き進む少年少女達の【絶え間ない戦い】と【耽美なまでの純愛】そして【戦乱に呑まれる若者達の葛藤】を描きます。
~作者よりひと言~
この作品は読者様の脳裏に、容易に情景が浮かぶよう配慮した文体で紡いでおります。
荒い呼吸さえ感じさせる戦闘描写や、純粋で最高にエモい愛、絶え間ない戦いの日々に葛藤する少年少女達の物語を楽しんでいって下さい。
『風の谷のナウシカ』や『進撃の巨人』『グイン・サーガ』の様な和製叙事詩ファンタジーが、もっと身近なものになれたら――