公爵令嬢セラフィーナ・ベネットは、貴族学園の入学パーティー開始直前に、突然日本人だった前世を思い出した。記憶が混乱してしまい、今の世界や自分のこと、何ひとつわからないままなのに、パーティーの開始は待ってくれない。
とりあえず前世の処世術、愛想笑いで乗り切ることにしたものの、この世界では貴族令嬢がむやみに笑うのはご法度だった!
完全にやらかしてしまったセラフィーナ。今後は気を付けようと心に決めたものの、登校初日、対立する侯爵家のご令嬢には馬鹿にされるし、謎のチャラ男には絡まれるし、俺様王子には鼻で笑われるしで……?
※ざまぁにはあまり重きを置いていません。真面目に生きる甘え下手な主人公の、穏やかな恋物語です。
「なあ。甘えるってことはさ、愛情に胡坐をかいていいってことじゃない。信じてもいいってことだ」