「お前は俺の婚約者だろう。何を他の男にうつつを抜かしている。」
シルヴィア・ベルンシュタインは自身が生まれ育ったこの世界が、乙女ゲームの世界であることを知る。
そして、ストーリーにおける自分の立ち位置は主人公の恋を阻む、ライバル令嬢(悪役)。
このままヒロインが、シルヴィアの婚約者(候補)である王子や、同じ公爵位の貴公子らと恋に落ちれば、自分のバッドエンドはほぼ確定。
よくて実家からの絶縁、国外追放、バッドエンドの中のバッドエンドでは奴隷や死亡フラグが立っている。
そんなフラグを回避しようとするお話。