侯爵令嬢のクリスティナは結婚式が近づいたある日に突然呼び出された挙句、婚約者である第一王子から「聖女候補を愛しているので、お前とは結婚できない」と、酷い言葉を投げつけられ身勝手に婚約破棄された。
にもかかわらず、数日後に再び呼び出された王宮で「側妃にしてやる」と元婚約者に尊大な態度で告げられたクリスティナは、自分を都合よく扱おうとする男に対して、我慢することを止めた。
「『俺のことを愛しているんだろう』? 愛があるなら許せだなんて、馬っ鹿じゃないの!?」
我慢を止めて、言いたいことを言うようにしたクリスティナと、彼女を追いかけ続けて新しい婚約者に納まった異国の皇太子。
これはそんな彼女たちによる、仕返しのお話。