ブックマーク一覧 読了2 全406件
短編
「シャルロッテ、俺が君を愛することはない。そのつもりでいてくれ」 「……はい。承知いたしました」  数え切れないほどの使用人たちに囲まれる中、今日から夫となるラインハルト様に、氷のように冷たい眼でそう言われた。  半ば予想していたこととはいえ、面と向かって言われると心に鉛を付けられたような感覚になる。  やはりラインハルト様は、お飾り妻を欲していただけだったのだわ。  『氷の貴公子』と名高い、美貌と名声を兼ね備えたラインハルト・アイヒベルガー侯爵閣下が、私みたいな下級貴族の娘を妻に娶ろうだなんて、おかしいと思った。  女として、一人の男から愛されたいというささやかな夢も、今日で終わったのね……。 『というのは嘘で、俺は君のことを心の底から愛している』 「――!?」  その時だった。  私の頭の中に、ラインハルト様の声が直接響いてきた。  これは――!? 『くれぐれも表情は変えないでくれ。周りの人間に俺たちがテレパスだということがバレたら、お互いの命が危ないんだ』 『っ! は、はい』  必死に平静を装いながら、テレパシーで返事をする。  まさかラインハルト様もテレパスだったなんて……。
作品情報
異世界[恋愛] R15
最終更新日:2023年03月03日
短編
どこにでもいる女子高生、柊 愛には秘密があった。 怪人が蔓延る世の中で、少女はとある秘密を抱えたまま、日常を生きていく。 好きな人と恋愛がしたい、デートがしたい。でも、それができない。 その理由とははたして…? アルファポリスでも連載しています!
作品情報
現実世界[恋愛]
最終更新日:2023年01月21日
短編
バレンタイン手作りチョコに挑戦した女の子 失敗しました!どう見てもコロコロは 鹿のアレに見える(ノД`)シクシク
作品情報
詩[その他]
最終更新日:2023年02月15日
短編
貴族学園のとある放課後。 侯爵令息のレスター様が、男爵令嬢のクレアさんにプロポーズする現場を偶然目撃してしまった私。 だがそこに、「ちょっと待ったぁ!!」と怒鳴り声を上げて乱入してきた男性が――。 それは公爵令息にして我が学園の生徒会長でもある、通称『暴君』ブラッド様。 ブラッド様もクレアさんのことが好きで、所謂三角関係だったのだ。 その場で自分もクレアさんにプロポーズするブラッド様。 そしてクレアさんに選ばれたのは――ブラッド様だった。 一人残されたレスター様は、天を仰ぎながら声を押し殺して泣いた。 ――私は今にも胸が張り裂けそうだった!! 私はロマンス小説でも、いつも当て馬キャラに感情移入してしまうタイプなの――!! とはいえ、私に何ができるわけでもない……。 こっそりその場から離れようとした、その時――。 「――!?」 「――! 誰!?」 私が一歩下がった先にたまたま木の枝が落ちていたらしく、それがポキリと小気味いい音を鳴らしたのであった。
作品情報
異世界[恋愛]
最終更新日:2023年01月06日
短編
未だに需要が大きく、世に氾濫するビキニアーマー。 だが、その優れた様式美は、エッセイ界でも大きな波乱を呼んだ。 今ここに、平和で新しい呼称について考えてみた (`・ω・´)シ
作品情報
エッセイ[その他]
最終更新日:2023年01月24日
短編
変身できなくなった男(?人外?謎)が出会った、人生の変身について?作者も謎文。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2023年02月18日
短編
全てをAIに任せた自動運転は回避不可能な場面に遭遇した際どう判断するのか……その答えは未だに出せずにいる。
作品情報
純文学[文芸] R15
最終更新日:2023年01月16日
短編
勇者として異世界に召喚された男は、仲間達と共に旅に繰り出す。 全ては、順調に進んでいた。異世界での冒険、仲間との絆、そしてほのかな恋模様… しかし、それは一瞬のうちに、崩れ落ちた。 他でもない、仲間だった少女の手によって。 少女は、血に染まった表情を歪め、笑った。 「これからは……もう、私だけのものだよ」 異世界召喚され、しかしその冒険の中でとある事態に巻き込まれた物語です。 続き物のお話というよりは、一話ごとに場面が変わる感じで書いてます。 ので、あまり長くはありません。 アルファポリスでも連載しています。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー] R15残酷な描写あり
最終更新日:2023年01月16日
短編
「お兄ちゃん」 「ん? ――!」  おもむろに俺の部屋に入って来た祐実(ゆみ)を見て、思わず息を吞んだ。  祐実は青を基調にした花柄の振袖を着ており、普段は下ろしている髪をアップにしていたのだ。  艶めかしいうなじが覗き、得も言われぬ背徳感がよぎる。 「どうしたんだよその格好」 「……お兄ちゃんと、初詣に行きたくて」 「……ああ、初詣か」  確かに今日は大晦日。  子どもの頃はよく二人で初詣に行ったものだが、祐実が高校に入ってからは、祐実は友達と初詣に行くようになり、去年も一昨年も大晦日は別々に過ごしていた。 「今年は友達とは行かないのか?」 「……うん、今年はお兄ちゃんと行くって言ったから」 「そ、そっか」  何故今年に限って俺と行きたいなんて言い出したのかは見当もつかないが、別に断る理由もないしな。 「じゃあ、久しぶりに二人で行くか」 「……うん!」 「――!」  普段は無表情な祐実が不意にヒマワリみたいな笑みを浮かべたので、俺の心臓がドキリと一つ跳ねた。  イ、イカンイカン、妹に対して、何をドキドキしているんだ俺は。  今から約10年前、俺が9歳、祐実が8歳の時に親が再婚して義理の兄妹になった俺たち。  この10年、俺は祐実のことを兄としてずっと守ってきたんだ。  最近はめっきり大人の女に成長しつつある祐実を見て、煩悩に頭が支配されそうになることが増えたが、いい機会だ、除夜の鐘を聴いて煩悩を退散させよう。
作品情報
現実世界[恋愛] R15
最終更新日:2022年12月30日
短編
「うふふ」  部屋の壁一面に飾ってある昆虫の標本を眺めていると、思わず口角が上がる。  アゲハ蝶、カブトムシ、コオロギ、ギンヤンマ、等々――。  昆虫のフォルムというのは、見れば見るほど美しい。  いくら眺めていても飽きないわ。  私はそれらの標本の中央にある、一つだけ中身が空のケースに右手を当て、感慨にふける。  ――その時だった。 「お嬢様、そろそろ夜会のお時間です」  侍女のアレハンドラに声を掛けられ、すっと現実に戻された。 「ええ、今行くわ」 「……相変わらず、圧巻の光景ですね」  無機質な表情で標本を見つめながら、アレハンドラが呟く。 「うふふ、そうでしょ」  本心ではどう思っているかはさておき、そう言われるのは悪い気はしない。  さて、今日は大事な大事な夜会。  気を引き締めないとね――。 「フェリシア、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」 「……」  宴もたけなわとなった夜会の最中。  私の婚約者であり、侯爵家の次男でもあるカルロス様が、唐突にそう宣言した。  カルロス様には男爵令嬢のマルガリータさんが、庇護欲をそそる憂いを帯びた表情でしなだれかかっている。  会場中の貴族の視線が、一点に集まる。
作品情報
異世界[恋愛] R15残酷な描写あり
最終更新日:2022年12月09日
短編
初詣はいきました? そんな感じのただの駄文です。
作品情報
エッセイ[その他]
最終更新日:2023年01月06日
短編
昨年末、具合の悪かった頃に綴ったものを少し直しました。 言葉づかいにお聞き苦しいものがあるかと思いますので、 ご都合でブラバくださいますようお願いいたしますm(_ _)m
作品情報
詩[その他] R15
最終更新日:2023年01月09日
短編
ミルクイヌと出会ったケンちゃんの話。 小学校中学年対象のつもりです。ルビの不足はお許しください。
作品情報
童話[その他]
最終更新日:2023年01月10日
短編
ナナちゃんのぬいぐるみは、ちょうクールです。 おかあさんに作ってもらったのです。
作品情報
童話[その他]
最終更新日:2023年01月11日
短編
小さなグラウンドでの思い出話。
作品情報
詩[その他]
最終更新日:2023年01月15日
短編
隣の席の水川(みずかわ)さんは、常にクールで男女問わず見蕩れるほどの美貌を誇っているため、僕は密かに『氷の女王』と呼んでいる。 そんな水川さんをこっそりモデルにした小説を書いたところ、小説投稿サイトのランキングに載り、今ではそこそこ固定ファンがついた僕。 中でも『リート』さんというファンの方は、デビュー当時から毎回欠かさず熱い感想を書いて僕を支え続けてくれている、とてもありがたい存在だ。 ――だがそんなある日、とあることがキッカケで、リートさんの正体が水川さんだとわかり……!?
作品情報
現実世界[恋愛]
最終更新日:2022年12月16日
短編
先日出かけた時の写真から綴りました。
作品情報
詩[その他]
最終更新日:2022年11月28日
短編
フィアセレスという精霊がいた。 彼女は森の魂だった。 彼女は人間が嫌いだったが、ある日一人の新米冒険者と出会った。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー] 残酷な描写あり
最終更新日:2022年12月21日
短編
「リヒャルト様、このフリーダ、本日よりあなた様の妻として精一杯務めさせていただきます。何卒よろしくお願い申し上げます」 「……ああ」  桜の蕾が長い眠りから目覚めたばかりの、麗らかなある日。  広大なバラデュール侯爵家の一室にて、私は今日から夫となるリヒャルト様に、うやうやしくカーテシーを取った。  だが、リヒャルト様から返されたのは、「……ああ」という素っ気ない返事だけ。  絵画に描かれる魔王を彷彿とさせるような、冷たくも美しい瞳が私を刺す。  でも然程ショックはない。  何せ私はつい先月、婚約者に浮気された挙句、婚約を破棄された身なのだ。  理由はどうあれ傷物となった私と、新たに結婚してくれる人など現れるはずもない。  そんな中唯一打診をくれたのが、何とあの名門バラデュール侯爵家だったのである。  一人息子のリヒャルト様の妻に、私を欲しいとのこと――。  私の両親は大層喜び、二つ返事でこうして結婚の運びとなったのだった。  何故バラデュール侯爵閣下が、私なんかを大事な一人息子の妻にしたがったのかは見当もつかないけれど、当のリヒャルト様からしたら迷惑極まりなかったことだろう。  だからこそ、リヒャルト様のこの態度も当然よ。  傷物の自分をもらっていただいたことに感謝こそすれ、文句を言う権利は微塵もないわ……。  ……ん?  その時だった。  リヒャルト様の隣でずっと笑顔で佇んでいた従者さんらしき人が、どこからともなくスケッチブックを取り出し、物凄い早さでそこに何かを書き始めた。  従者さんはスケッチブックをリヒャルト様の後頭部辺りにそっと掲げた。  そこにはこんな文章が書かれていた――。 『ふわああああん!! 俺のバカバカ!! 何であんな素っ気ない返事しかできなかったんだよお!! ホントはフリーダのことが好きで好きで堪らないのに!! 婚約破棄されたって知った時は、「ヨッシャアアアアア!!!!」ってガッツポーズして、速攻で父上に結婚の打診をするように土下座までしたのに!! でも、愛しのフリーダを目の前にしたら、緊張して上手く喋れねえよおお!!』 ※一迅社アイリス編集部様主催の「アイリスIF2大賞」で審査員特別賞を受賞いたしました。 2023年10月3日発売の『ノベルアンソロジー◆訳あり婚編 訳あり婚なのに愛されモードに突入しました』に収録されております。
作品情報
異世界[恋愛]
最終更新日:2022年11月25日
短編
私の実家である男爵家家訓は、『強い者こそ正義』です。 そのためか弱い私は、駒として侯爵家へ嫁がされてしまいました。 通された部屋は日の当たらない使用人部屋。 初夜で旦那様はまず「お前を愛することはない!」と宣います。 そんなか弱き乙女のドアマット主人公。 ただし、このあらすじはいずれも本人(主人公)の主観によるものである。 ※世界観はゆるゆるです。 ※他サイトにも転載。
作品情報
異世界[恋愛]
最終更新日:2022年12月09日