気がつくと異世界の砂浜に倒れていた蔵守早人(17)。
見慣れぬ生き物に追われてしのげると思った直後に襲ってきたグリフォンの攻撃を避け、どうにか洞窟に逃げ込んだ早人は、焚き火の跡から先住者の可能性を知る。
それ以外に収穫はなく、洞窟の前で待ち伏せるグリフォンをどうしようか悩む早人に、声が聞こえてきた。
焚き火跡のそばには、人骨や荷物、そして鞘に入った古ぼけた……剣。
「……インテリジェンスソードとか?」
『なんだそれは? 俺はコッズ。そこの人骨の魂だ。一つ頼みがある、その体を使わせてくれ』
いきなりの提案は、かつて豪剣帝と呼ばれたコッズ・ブルンスからのものだった!?
志半ばで倒れたコッズの力を得て、早人は異世界から地球に帰還することを目指すが……!?