今年から高校生になった神代楓(かみしろかえで)は早朝日課のランニングコース途中の橋で自殺しそうな少女を見かけ助けた。
才色兼備と隙の無いように見える美少女――小日向夕月(こひなたゆづき)はそれがきっかけで楓に興味を持つ。
「ともだち……に、なって……ください」
「……わかったよ。友達になる」
プロボクサーを目指し、青春を犠牲にし世界チャンピオンになるために日々を送る楓。
最上級のスペックを誇るが口下手でコミュニケーションが苦手な夕月。
ちぐはぐな二人は不器用ながら少しずつ距離を縮めていく。
一緒に遊びに行ったり、時には喧嘩をしたり。色々な事を共有しているうちに友達以上の感情が……
お互い少しずつ自分の感情を理解していき、気付いたら結婚していた。
不器用な二人が幸せになるまでの話です。