転生者たちは、なろう小説によく出てくるような中世ヨーロッパ風の異世界「ナーロッパ」に転生したら、テンプレチートで無双しようと思っていた。
しかし、転生先はナーロッパ(pa)ではなく、ナーロッバ(ba)だったのだ。
なろう的なテンプレチートが通用しない異世界ナーロッバ。
困惑する転生者たちが頼れるものは……、そう『転生者コールセンター』だ!
「ジャガイモを食べたら毒で倒れた。芽も皮も剥いたのになぜだ!」
「身体強化魔法を使ったら、ハジケ飛んだ!」
「油と卵と酢を混ぜたのに、マヨネーズができない!」
「異世界転生したと思ったら、まだ生まれてなかった、何を言っているのか(ry 」
「プリンを作って一儲けしようと思ったら、プリンが出来ない。どうしてだ!」
「俺のハーレムはどこだ!?」
訳の分からない相談ばかりである。
この物語は、そんなナーロッバ転生者コールセンターを押し付けられた天使カノンが、転生者からの苦情や相談を、斜め上の発想で解決していく話である。