なんにでも心があると思っていたあの頃、友達だった奴等。暇なときに一緒に話をしたり、遊んだりしてたそんな、当たり前に忘れているはずの記憶。恥ずかしいとさえ思わない、小さな頃の、誰もが持っているはずの思い出たち。今では思い出すこともないと思っていたあいつらが、俺の家に再び集まり始めて、俺の部屋に住み(?)ついた!?
命を持たないはずの無機物たちが、人型になって俺こと山本朋の家に住み着いた。タンスが押しかけて来て、卓袱台とテーブルがリバーシやって、ハンガーが部屋の中を駆け回っている。
こいつらは、俺にお願いがあるらしいが……俺にどうしろと!?