和モノ布教し隊参加作品。
おね巫女×狐ショタジジイもの。
恋愛のような恋愛じゃないような。そんな感じでひとつ。
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いつものように参拝客の少ない境内を、私はひとり掃除する。遠くに見える白亜の街並みは遠く、私はそれに少しだけ焦がれていた。
巫女としての生活は、優しくて、のんびりで、でもちょっと神様が困った人だったり。
「神様、どうしてお願い事を叶えないのですか?」
「コココ。それはワシが、願いを叶えぬ神だからよ」
神様、相変わらず意味が分かりません。
これは巫女である私と、願いを叶えない狐の神様のお話。