俺は二宮誠。趣味はゲームとアニメ。友達はいない……まぁ、いわゆるぼっちだ。学校で誰かと話すことはほとんど無い。たまにリア充がお情けで話しかけてくる程度。クラスには学年二大美少女と呼ばれる二人の女の子がいるらしいけど……俺には関係のない話だ。その筈だった。あの日、そのうちの一人、天使と呼ばれる水瀬未来を交通事故から助けるまでは。
「助けてくれて、本当にありがとう!」「貴方を大切に思っている人も、いるの」
あの日から俺は。
「やれやれしょうがない、ちょっとは真面目にやってみるか」
彼女達に見合う自分でいたいと、そう願ってしまったのだ。
「いいから早くやりなさいよ」「ていうか、無気力系ハイスペック主人公のフリはやめようね!?」「ごめんなさい」